大リーグは19日(日本時間20日)、40人枠の登録期限を迎え、ドジャースは左腕のジャック・ドライヤー(25)を枠に追加した。
MLBには、才能あるマイナーリーガーが入団した球団で長年埋もれてしまうことを防止するための「ルール5ドラフト」制度がある。対象になる選手はメジャー契約の40人枠に未登録で、選手が契約を結んだ時点で18歳か、それ以下の場合は契約から5シーズンが経過していること。あるいは契約時に19歳か、それ以上で契約から4シーズンが経過している場合。対象選手はルール5ドラフトで、他球団が指名できる。
一方で、球団は有望選手を指名されたくない場合は、メジャー契約の40人枠に加えておかなければならない。ドジャースは有望株に位置付けるドライヤーを枠に追加した。
ドライヤーは21年8月3日にドラフト外でドジャースと契約。22年はルーキーリーグ、23年は1Aでプレー。24年は2Aで開幕を迎え、9試合連続無失点を記録し、20三振を奪った。5月7日には3Aに昇格し、37試合で5勝2敗、防御率2.95をマーク。マイナーリーグ通算100試合で10勝2敗、防御率2.18、102回で164奪三振を記録している。
ドジャースの40人枠にいる左腕はアンソニー・バンダ、アレックス・ベシア、ザック・ローグ、若手のジャスティン・ロブレスキの4人だったが、5人目として加わる。
大リーグ公式サイトは事前の記事で右腕ハーミング・ロザリオが40人枠に追加されると予想していたが、そうはならなかった。ドミニカ出身のロザリオは18年に国際アマチュア選手枠で契約金65万ドルで入団。92~97マイルの速球、80マイル台のスライダーが武器。3Aまで昇格する中で、108回2/3を投げて防御率4.47、被打率.199、120奪三振だった。秋季リーグでは16イニングで24三振を奪う活躍を見せた。ルール5ドラフトは12月11日、ダラスでのウィンターミーティング中に開催される。