お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太(47)が19日深夜放送のテレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」(火曜深夜2・34)に出演。お笑いコンビ「千鳥」の大悟(44)のひと言で芸人引退を踏みとどまった過去を明かした。
「南海キャンディーズ」がブレークした当初は相方のしずちゃんの人気が先行。山里に求められていたのは「気持ち悪いことを言ってください」などで「ずっとそれをやっていて、7年か8年くらいは自分がブームの真ん中にいたことはない」と振り返った。
MCのお笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶは「そういうイジりの仕事ばっかりになってストレスで病んでる時があったんよ。俺たちとか大悟さんもわかるくらい」と説明。その時に大悟主催のイベントに山里が遅刻したことがあったという。
山里はイベント会場へ向かう電車とは逆方向の電車に乗っていたそうで、山里は「(ストレスで方向が)分からなくなっちゃてさ。ダメだ、ダメだ、戻んなきゃって。その戻った日がなかったら俺、今がないのよ」と振り返った。
山里は当時の心境について「(芸人を)もう辞めようと決めていた。無理だって」と告白。それでもイベント会場に向かうと「大悟兄とか久保田とかみんなエピソードトークの主人公が俺なのよ。俺は自信喪失してしゃべれない時期だった。久保田とかがトークのオチを全部俺にくれるのをメンバー全員でやってくれた。それを1時間くらいずっとやったら、久しぶりに自分で笑い声を聞いてるから“あれ、俺面白いかも”ってなった」と説明した。
イベントが終わると、大悟が「こんなおもろいやつが辞めるんか」と声をかけてくれたそうで、山里は「続けます」と芸人を続けることを決意したという。
山里はブレークしたきっかけについても回想。「M―1で最下位取った時。若手ベスト10の順位なんだけど、そんなんじゃないじゃん?街とか歩いていても恥ずかしくなるんだよね。日本で一番面白くないと思っちゃうんだよね」としつつ「そこから同期(久保田)とかに助けてもらって、朝の天の声から声の仕事をいっぱいやるようになった時に“キタかも”と思った」と振り返った。
「ナカイの窓って番組があって、サブMCのシステムが始まるのよ。中居(正広)さんの横のサブMCの取り合いが始まって、陣内(智則)さん、バカリ(ズム)さん、若ちゃん(若林正恭)、綾部(祐二)とかパンサーの向井(慧)もいた。ここら辺で取り合って、評判良くてそれぞれ単発番組のMCをそれぞれみんな任されて、その時期にキテるかもと思った。そこからちょっとずつ仕切る、進行する仕事を任せてもらえるようになった」と話した。