吉本新喜劇の末成映薫(77)が20日、「生存確認ライブ2~いこいのホテル Oh!ラッハ~ン~」(12月6日、なんばグランド花月)の発表会見に出席。「笑いは人間にとって大事。免疫力をつけにきて」とアピールした。
出演者全員が60歳以上で、歌、新喜劇など一夜限りのイベント。昨年に続く第2弾で、スペシャルゲストに歌手の前川清(76)、俳優の加藤雅也(61)、ラジオパーソナリティー・浜村淳(89)に加え、大平サブロー(68)、「ザ・ぼんち」のぼんちおさむ(71)、里見まさと(72)と豪華メンバーが顔をそろえる。
第一部の新喜劇には浜村を除く前川、加藤らゲストが総出演。「前川さん、加藤さんが“長いセリフはアカン”と打ち合わせで訴えたそうで「立ってるだけで存在感あるんで」。稽古は1回だけ。「セリフを忘れることも。それが盛り上がる」とアドリブ性を期待する。また、末成は“座長”の特権を発揮。「加藤さんとのラブシーン、あると思います。メチャ男前やから」と2人が見つめ合うシーンを台本作家に要求したようだ。
第2部では歌とショー。司会は浜村で「浜村節をお願いしたい」と楽しみにしている。前川、おさむが美声を聞かせる。
今回の目玉は末成の日本舞踊での“ワイヤーアクション”。末成は18歳の時に日本舞踊・音羽流の名取りを修得し「音羽菊嬉美」の名を持つ。今回は連獅子の姿でNGKの高さ5メートルの天井から吊り下げられて踊り、舞台へ降りてから浅香あき恵(68)、未知やすえ(61)を小姓に従えてひと舞いする。
「日本舞踊はお金がかかって割に合わんと4年で辞めました。心残りなんで。連獅子、60年ぶりか~」と感慨深げ。3000メートルの高さからスカイダイビングした経験もあり、高いところは得意。体力的にハードだが「お客さんがアホみたいな顔をして笑ってるのを見るのが気持ちいいです」と笑った。
喜寿の年齢を超え、健康には人一倍気遣っている。自転車通勤、ウォーキング、月に数回のゴルフ。若さの秘訣もたくさんあるようで、メイクには特に時間をかけている。朝のシャワーの後にはパックが必須。「お金でなく、ひと手間かけることが大事」が持論だ。かつての笑い話も披露。「鶴橋で豚足を買ってきて、コラーゲンを顔中に塗ってツルツルに。でも、2年ぐらいしてから誰かに“あんた、動物臭いなあ”と言われて辞めた」。
最近は「今はまってるのは水素。水素を吸ってます。活性酸素を除去する機械を買いました。20万円した」とお肌にいいといわれることにはなんでも挑戦している。
生存確認したい人を問われ「元カレ?何人もおるから分からへん。今の彼はだいぶ若いからね。周りが全部、年下。それで元気でおられる。長生きには恋をすることが大事ですわ」と目を細めた。