NHKの稲葉延雄会長は16日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、今月14日に75歳で亡くなっていたことが分かった俳優の火野正平さんを追悼した。
火野さんの所属事務所はこの日、火野さんが今月14日に75歳で亡くなったことを報告。事務所によると、4月から持病である腰痛の治療に励んでいたが夏の腰部骨折を機に体調を崩した。「最期まで仕事復帰を願っておりましたが叶いませんでした 自宅で家族に見守られ 穏やかな最期でした」と伝えた。
火野さんは1949年5月30日生まれ、東京都出身。12歳の頃から劇団に所属し、62年にフジテレビ系「少年探偵団」でデビューし、数多くの時代劇・映画で活躍した。
2011年からは、日本全国を自転車で巡るNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」で旅人を務め、今年9月に腰部の圧迫骨折で出演を見送るまで14年間、出演を続けていた。
稲葉延雄会長は「いろんな方に愛されていた番組だったなと思う」とコメント。「長きに渡って、旅人を務めていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。心からお悔やみを申し上げたい」と追悼した。
番組は公式SNSを通じ「14年間にわたり『にっぽん縦断 こころ旅』旅人として、“こころの風景”を訪ねてくださった火野正平さんが、11月14日逝去されました」と訃報を伝え、「火野正平さんには、1200日を超える旅を続けてくださったことに、深く感謝申し上げるとともに、心より哀悼の意をささげます」とメッセージをつづった。