◇明治神宮大会 高校の部 東海大札幌3―0大垣日大(2024年11月20日 神宮)
明治神宮大会が開幕し、高校の部では東海大札幌(北海道)が3―0で大垣日大(東海)を下し、14年大会以来10年ぶりの初戦突破を果たした。先発した最速143キロ左腕・矢吹太寛(2年)が4回4安打無失点、5回から救援した最速143キロ右腕のエース・高橋英汰(2年)が4回2安打無失点と二枚看板が力を発揮した。
全国舞台でも必勝パターンは揺るがなかった。3―0の5回から救援したエース・高橋が4回を2安打無失点。130キロ台後半の直球を軸に反撃の隙を与えず「点を取られなければ勝てると思っていた。とにかくゼロを意識した」と胸を張った。
「ダブルエース」が14年大会以来10年ぶりの初戦突破に導いた。先発した背番号7の最速143キロ左腕・矢吹太寛(2年)が4回を4安打無失点でゲームメーク。「後ろにピッチャーがいるので1イニング、1イニングをしっかり抑えることを意識した」と初回から飛ばした。5回から救援した高橋は「自分は矢吹に追いつき追い越す気持ちでやってきた」とライバル心を胸に腕を振った。最後は1年生右腕・砂田左漸が1回無失点で全国デビューを飾り、遠藤愛義監督は「彼が結果を出したので自信をつけて、これで3枚になれば」とうなずいた。
気温8度と冷え込んだ。それでも道産子たちは対策バッチリ。先発の矢吹は「自分たちは(北海道の)寒さの中でピッチング練習をしてきた」と地の利を生かし、エース・高橋はイニング間も防寒着に手袋で体を温めてマウンドに駆けた。「日本一を目標にしている。次の広島商業さんとの試合も一戦必勝で勝ちます」と高橋。自慢のダブルエースで大会初優勝を目指す。