俳優の火野正平(本名・二瓶康一=にへい・こういち)さんが、14日に死去したことが分かった。75歳。東京都出身。葬儀は家族で行った。フリーアナウンサーの古舘伊知郎(69)は20日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、火野正平さんとの思い出を語った。
古舘は6年以上前に自身のトーク番組に火野さんが出演した際のことを回想。「僕がやってる深夜のトーク番組に出たいと言ってくださって、『報道ステーション』やってたときのいろんなことに興味があるんだと。来てくれて、いろんな話をさせてもらって。流れでご飯食べに行って、流れで行きつけのスナックまでなだれ込んで、ずっと話をしたんですよ」と火野さんとの思い出を語った。
火野さんの人柄について、「究極の人たらしですよね」と表現。「声が良くて優しくて、性別なんて関係ないんです。みんなをいい気持ちにさせるんですよ。もう味のある役者さんと全く重なってくる普段の感じ」と続けた。
また、数日後に連絡があり、「“この前スナックで歌ってた中島みゆきの曲のタイトル教えてくれない?歌いたいんだよ”って」と聞かれたことを明かした。曲名「狼になりたい」を伝えると、「“これ練習すんだよ、俺”って言ってブチって電話切られました」とやり取りを振り返った。
「やさぐれモテ男でモテてた火野正平さんって僕の解釈では人類にモテる人なんだなと思ってたの。だからモテるんだな、女性に。当たり前だなと思ったりする」と再び火野さんのモテっぷりについて言及した。
共演経験のある松本明子も「いつも穏やかで自然体で優しくて、声がすてきで、優しい方でしたね」と火野さんの印象を語った。「若い頃はモテてモテて、何て言うんでしょうね、火野正平さんのような方はほかにいない。守ってあげたくなるというような魅力というか」とし、「みんなに優しくて、そんな方でした」としのんだ。