大相撲九州場所11日目(2024年11月20日 福岡国際センター)
大関・豊昇龍が関脇・大栄翔を押し出して1敗を守った。立ち合いから突き放され、なかなか回しを引けなかったが徐々に間合いを詰め、右、左とつかんで攻略した。
「しっかり集中できた。慌てず、相手を見ながら相撲を取れてよかったと思います」。対大栄翔戦の連勝を7へ伸ばし、合口の良さも印象づけた。
大関・琴桜、平幕・隆の勝も1敗を守ったが2敗勢の阿炎、尊富士が敗れたことで優勝争いは3人に絞られてきた。唯一優勝経験のある豊昇龍だが、その優勝も大関昇進直前の昨年名古屋場所。翌秋場所での大関昇進以降、先場所までの7場所優勝がない。
それでも「意識はしない」という。「しっかり今までやってきた稽古を信じてます。意識はしないね」と精神的に安定している。
場所前に付け人と掃除機を探しに電器店を訪れた際、電気治療器も購入して愛用する。「寝る前にビリビリやってる。ぐっすり眠れる。変なヤツでしょ」。体調の良さを印象づけるように笑顔を振りまいた。