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佐野史郎 “冬彦さん”木馬に乗るシーンは台本になかった「あれは僕のせいじゃない」

スポニチアネックス 2024年11月20日 21時33分

 俳優の佐野史郎(69)が19日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。1992年放送のTBS系ドラマ「ずっとあなたが好きだった」で演じた伝説のマザコン夫“冬彦さん”について、同ドラマの脚本家・君塚良一氏(66)とともに語った。

 ドラマで佐野は賀来千香子演じるヒロインの夫・桂田冬彦を熱演。脇役だがマザコン夫の怪演は大きな話題を呼び、特異なマザコン男性像は「冬彦さん現象」と言われ一大ブームを呼んだ。この年の流行語に選ばれるほどのブームを巻き起こし、初回13.0%だった視聴率を最終回では34.1%にまで引き上げた。

 “冬彦さん”を象徴する名シーンの一つは、佐野演じる冬彦が幼い頃に愛用していたという木馬にまたがりながら、妻から離婚を切り出され、拒絶するシーン。眼鏡の奥から狂気の宿る瞳で妻の訴えを拒絶する冬彦の姿は、今でも語り継がれる名場面となった。

 君島氏から「なんで木馬に乗ったんですか?台本にはないし、リハーサルでもしていないんですよ」と聞かれた佐野は「あれは僕のせいじゃない」と語り「撮影当日行ったら、撮影のセカンドディレクターが、(プロデューサーの)貴島さんにも内緒で、黙って木馬を発注していたらしいんですよ」と明かし「セットの中に木馬が置いてあって、“じゃあ、テスト行きます”って。まあ、あったらね。“山があれば登る。木馬があれば乗る”」と苦笑。「それで仕方なく乗って、乗ったからには振り切ってやるかと、ああいう演技を、あの場で組み立てた」と明かした。

 また、冬彦の「う~っ!」とうなる演技については、自身に子供が誕生したばかりで、「子供ってさ、思うようにならないと“う~っ!”ってやったりするよね」と妻が話すのを聞いて「それやっちゃおう」と思ったと語った。君島氏は「あれは愛情表現なんですよね」と言い、「愛している」と言わずに表した愛情を絶賛していた。

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