ボクシング元世界2階級王者の畑山隆則氏(49)が20日までに更新されたYouTubeチャンネル「ABEMAボクシング【公式】」にゲスト出演。今年の大みそかにWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネスとの再戦に臨む前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔について言及した。
WBA王者として臨んだ今年7月、王座統一戦に臨んだ井岡。しかし判定負けを喫した。因縁の相手とのダイレクトリマッチが大みそかに決定。過去3戦全勝と得意とする再戦で無敗王者への雪辱を果たし、世界王座返り咲きを狙う。
畑山氏は「4階級制覇した井岡選手でも歯が立たなかった。手数含めて相手が終始圧倒していた」と7月の試合を振り返った。マルティネスの印象についても「全部が強い」とひと言。そしてスピード、パンチ、馬力もあってボクサーとして理想のものを持っていると分析した。
そして再戦は「井岡にとっては厳しい仕事になる。相手は、1回戦って勝ってますから自信を持ってくる。どっちみちマルティネスみたいにあれだけ圧力が強い選手を12R捌き切るのは難しい。だから向かい打たないといけない」と説明。その上で「井岡選手は再戦に強いというキャリアに懸けるしかない」と話した。
井岡が勝つために必要なことについても「難しいな…」と口にしながらも「井岡選手はどのパンチでも倒す力がある。今回の試合はオフェンスよりもディフェンス。自分のペースになったら止まらない選手だからどうやってその攻撃を寸断させるか。今回は勝ちに行くなら見栄えよりもかっこ悪いけどクリンチとして相手の攻撃を分断しないといけない」とコメントし、前回の試合内容も含めて7対3でマルティネスが有利な試合になると予想した。