◇大相撲九州場所11日目(2024年11月20日 福岡国際センター)
2度の同体取り直しにもつれる大熱戦に満員札止めの館内が沸いた。
3度目は宇良が平戸海の猛攻に耐え、左腕をたぐると逆襲して押し倒し。32歳の人気業師は「やりがいがあった。初めての経験で面白かった」と珍しく冗舌だった。
互いに負け越しが決まった中でも意地と意地がぶつかり合った。宇良は「平戸海関だから、ああいう気持ちで闘えた」と感謝。10敗目を喫した平戸海は「これを取らないと駄目だ」と悔しそうに顔をしかめた。最近では12年秋場所の大道―朝赤龍戦で2度の取り直しがあったが、久々の大熱戦に館内も熱くなった。