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阪神・西勇「邪魔だと思われたら引退するだろうしクビ」 チーム最年長35歳が契約更改で決意

スポニチアネックス 2024年11月21日 5時16分

 阪神・西勇輝投手(34)が西宮市の球団事務所で契約交渉し、4年契約の3年目となる来季は、現状維持の年俸3億円で更改した。

 17年目、チーム最年長の35歳のシーズンを迎える。藤川監督は就任会見で強化すべきポイントはベテラン選手とし、「力のないベテランは必要ない」と刺激的なメッセージを発した。西勇は言う。

 「叱咤(しった)激励とかじゃなく当たり前のこと。阪神だけじゃなく、いつの、どこのチームもそう。年齢重ねて邪魔だと思われたら引退するだろうし、クビだろうし」。実力と結果が全ての世界だ。今季は6勝7敗と4年続けて2桁勝利から遠ざかるが、防御率は2.24と昨年より良化。現在も肩周りなど年齢に合ったトレーニングでフィジカルを強化する。

 「長くプロ野球をやってきて、できなくなっていった先輩や、またどういう方がその年までやったかを見てきた。監督に言われたからビビって練習せなアカンとなることはない。この年でできなかったら引退だし、そうならんように今までもやってきた自負がある」

 オリックス時代の入団3年目の11年から14年間、先発ローテーションを守ってきた。才木や、村上、大竹、伊藤将など若い世代が激しく突き上げてくるが、通算124勝右腕は簡単に退けられるつもりはない。

 「引っ張っていく気持ちは、もちろん一番にありますよ。闘争心、向上心が消えたら無理。複数年(契約の選手)はゆっくりして本当は練習しなくていい。でも、なぜ練習するのかは、戦いにいくからです」

 ベテランのこの姿勢こそ、V奪回を目指すチームには不可欠だ。

 〇…西勇が、合同自主トレを行うなど師と仰ぐ巨人・菅野について言及した。海外FA権を行使してメジャー移籍を目指すことに「もう投げ合いができなくなるので、寂しいですね。でも朝早くとか(テレビで見て)応援したい」。一つ年上の菅野は35歳の今季、15勝3敗で完全復活。「気迫、向上心、そして楽しんでいる姿を見ると、太い軸を持っていますよね。カッコいい」と改めて目指すべき存在だと確認した。

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