大リーグ機構(MLB)は20日(日本時間21日)、今季のサイ・ヤング賞を発表し、ア・リーグはタイガースのタリク・スクバル投手(28)、ナ・リーグはブレーブスのクリス・セール投手(35)がそれぞれ初受賞した。
スクバルは今季31試合に登板してセールと並ぶ両リーグ最多18勝(4敗)を挙げ、防御率2.39はリーグトップ。奪三振数228は両リーグトップだった。1位票は満票の30票を集め、この日が28歳の誕生日だった。
セールは今季29試合に登板して18勝3敗、防御率2.38は勝利数とともに両リーグトップ。225奪三振はリーグトップと圧倒的な成績を残した。1位票は26票、2位票が4票で、2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)が1位票4票、2位票25票だった。
大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、左腕のW受賞は2002年のランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)、バリー・ジト(アスレチックス)以来22年ぶり通算3度目と紹介した。また、投手3冠を獲得した投手のW受賞は、2011年のジャスティン・バーランダー(タイガース)、クレイトン・カーショー(ドジャース)以来13年ぶり4度目となった。
今季29試合に登板して15勝(3敗)、防御率2.91の成績を残したカブスの今永昇太投手は3位票が7票でナ・リーグ5位だった。
カブスの地元メディア「ブリーチャー・ネーション」は、今永がサイ・ヤング賞投票で5位に入ったことで、ボーナスが追加されたと伝えた。同サイトは「5位という栄誉に加え、今永は契約にもちょっとした上乗せがある。サイ・ヤング賞を獲得すれば毎年100万ドル増、2位か3位なら50万ドル増、4位から10位なら25万ドル増というエスカレーター条項がついていた。彼は最後の1つを達成したので、来年はさらに25万ドル(約3875万円)を上乗せして1325万ドルの基本年俸にすることができる」と来季の基本年俸が1325万ドル(約20億5375万円)になったとした。