楽天の田中将大投手と伊藤茉央投手が21日、福島市内の小学校を訪問し、小学5、6年の生徒たちと交流した。キャッチボールや、質問コーナーなど、約1時間触れ合った。
球団創設20周年となった今季から、東北ろっけん活動の一環として「TOHOKU SMILE ACTION」をスタートさせた。「東北の子供たちを笑顔にする」というテーマの下、田中将は「チームろっけん」の福島県のリーダー。伊藤茉は福島県喜多方市出身の地元選手として参加した。
「本拠地は宮城、仙台ですけど、東北楽天ゴールデンイーグルスというチーム名にあるように、東北を背負って僕たちはプレーしています。東北各地皆さんから応援を頂いていますし、感謝の気持ちを形にできればという思いも選手は持っています。今日この時間で何か思い出に残ってくれればうれしいなと思います」
最後は子供たち全員をハイタッチで送り出した田中将はそう振り返った。質問コーナーでは少年時代の憧れの選手を聞かれ、伊藤茉は「田中選手です」と返答。「野球をやっていて楽天の試合を何度も見に行ったし、テレビで見て田中さんみたいになりたいと思っていました」と答えると拍手が湧き起こった。
コロナ下では減っていた地方開催も復活し、今季は5月31日に5年ぶりの福島県開催となるヤクルト戦が県営あづま球場で行われた。今季は2人とも出場機会はなかったが、来年は6月5日にDeNA戦が郡山市のヨーク開成山スタジアムで開催される。
田中将は「来シーズンも福島県で公式戦が開催されるので、たくさんの方に見に来ていただきたいですし、そこで面白いな、楽しいなというゲームをできればなと思います」と話し、地元出身の伊藤茉は「高校野球の時にやった球場でもある。投げられたら、投げたいなという思いはあります」と思い出のマウンドでの登板へ意欲を示した。
両選手は小学校訪問前には、福島県庁を表敬訪問した。鈴木正晃県副知事に迎えられ、今季の戦いを報告し、来季への意気込みを口にしていた。