元NHKの藤井康生アナウンサー(67)が21日、自身のX(旧ツイッター)を更新。20日に82歳で死去したことが分かった元横綱で相撲解説者の北の富士勝昭さん(本名・竹沢勝昭=たけざわ・かつあき)を追悼した。
藤井アナはNHK時代に大相撲中継の実況を担当。北の富士さんとは名コンビとして息の合った掛け合いを見せていた。正面解説・北の富士さん、向正面解説・元小結・舞の海秀平氏、実況・藤井アナは、相撲ファンの間で“ゴールデントリオ”と愛された。
藤井アナは「哀しすぎて 茫然としたままです せめてもう一度昔話を笑いながらお聞きしたかった」と吐露。「北の富士師匠…お世話になりました ありがとうございます 謹んで哀悼の意を表します」と追悼した。「#北の富士さん #粋 #語りの名人」と添えた。
続く投稿で、「令和4年1月20日初場所12日目 北の富士さんとの大相撲中継 私自身のNHKでの千秋楽でした 結びを迎えた直後 貴重な一枚です」と、藤井アナの最後の実況で放送後に撮影した2ショットをアップした。
北の富士さんは1974年7月に引退した後、年寄「井筒」を襲名。井筒部屋を起こしたが、77年の九重親方(元横綱・千代の山)の死去に伴い九重部屋を合併。師匠として千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。
98年初場所後には理事選挙に絡む騒動もあって相撲協会を退職。同年の春場所からNHKの大相撲中継の解説者を務めた。忖度のない力士たちへの叱咤激励、的確な解説で人気になった。