大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッドコミッショナー(66)が20日(日本時間21日)、オーナー会議が行われている米ニューヨークで取材に対応。来春オープン戦で試験的に導入計画があるロボット審判によるストライクゾーンのチャレンジシステムについて言及した。
MLBは過去5年間、マイナーリーグレベルで自動ボールストライクシステム(ABS)の実験を行っており、2023年には3Aのすべての球場で使用を開始した。今年8月には右肩腱板損傷から復帰を目指すドジャースの山本由伸がマイナーでのリハビリ登板で試験導入中の「ロボット審判」を体験。投球の判定が覆る場面もあり「凄く正確。経験できて良かった」と話したこともあった。
マンフレッドコミッショナーはAIによって投球のストライク、ボールを判定するシステムの導入について「スプリングトレーニングでABSテストを導入し、そこでチャレンジシステムがどんなものになるかをメジャーリーグの選手たちが見る意味深い機会を供給できるだろう。すべての球場で導入されるわけではないが、全てのチームが機会を得るように計画している」と説明した。
2026年シーズンから導入されるかについては「テストがどうなるか次第だ。チーム側がどう思うか、そして選手がどう思うかという2つの側のテストになる」と説明。全てがうまくいけば2026年から導入かと問われると「私は導入に興味を持つだろう。アンパイアともオープンに接していかなければいけない。(審判の)労使協定に基づく義務もある。雇用条件に関わってくるわけで、その点も解決しなければならない」と話した。