新十両で東十両11枚目・安青錦(20=安治川部屋)が東十両13枚目の同じ新十両の若碇(19=伊勢ノ海部屋)を切り返しで破り勝ち越しを決めた。
立ち合いで低く立つ。若碇に差されながら左差し。右小手投げなどをこらえ、切り返して若碇を土俵に転がした。「投げがうまいのは分かっていた。稽古場でも一緒にやっていた。勝てて良かったです」と笑顔。12日目の勝ち越しには「まだ終わっていない。これから3番あるので、自分の相撲を取って頑張りたい」と残り3日間を全力で取りに行く。新十両の今場所には「初めてのことで緊張感はあるし、楽しみ。どれぐらい自分の力が通用するか。毎日取って体は疲れるが、気持ちはあしたあるから勝てばいいと楽です」と前向きだ。
師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)からは「いうことないから自分の相撲を自信持っていきなさい」とアドバイスされたという。「親方と家族に勝ち越しを報告します」と最後まで笑みが絶えなかった。