◇バスケットボール男子アジア杯予選 日本93ー75モンゴル(2024年11月21日 日環アリーナ栃木)
バスケットボール男子日本代表(世界ランク21位)は21日、アジア杯予選でモンゴル(同108位)と対戦。チーム12人全員が得点をマークするなど快勝した。28年ロサンゼルス五輪を見据えて契約延長したトム・ホーバス監督(57)はパリ五輪後の初戦を白星発進。今回の活動に参加していないNBAレイカーズの八村塁(26)が日本協会批判を展開して波紋を呼ぶ中、チームは目の前の戦いに集中した。24日のアウェー・グアム戦に勝てば本大会切符を手にする。
パリ五輪後、初戦のスタメン5人には、富樫勇樹(31=千葉J)、比江島慎(34=宇都宮)、西田優大(25=三河)、アレックス・カーク(33=琉球)、吉井裕鷹が名前を連ねた。
第1Q開始早々に“新主将”比江島の左ウイング付近からのステップバック3Pシュートでチーム初得点。その後も初招集のカークの得点や西田の3Pシュートなどで開始から残り6分32秒まで12―1のランで最高のスタートを切った。しかし控え選手がコートに立つと、残り2分55秒には1点差に詰め寄られてタイムアウト。ホーバス監督は「全然練習通りじゃない!」といきなり檄を飛ばした。このクオーターは22―22の同点で終えた。
第2Qは接戦の展開が続く中で、残り7分3秒にスタメン5選手全員がコートに立つと、29ー26の残り6分38秒に西田の3Pシュートを決めてチームに勢いをつけた。その後はカークのゴール下や比江島の3Pシュートなどを決めるなど、前半は47―36と11点リードで折り返した。
第3Qは開始早々に、吉井のドライブインからのシュートと富樫の3Pシュートで5―0のランを決めると、一気にモンゴルを突き放した。
最終クオーターに入る前にはホーバス監督から「出だしが大事。細かいことがまだできてない」とちょっと強めの口調で伝えると、この“喝”に選手たちが応えた。途中出場の佐々木隆成(28=三遠)、西田の3Pシュートそしてカークのレイアップシュートで11―0のランを決めた。西田の勢いが止まらずこのクオーターだけ5本の3Pシュートを決め続けるなどそのままリードを守り切って、“新生”ホーバスジャパン初陣を快勝で飾った。
7本の3Pシュートを沈めた西田がチーム最多21得点12リバウンドでダブルダブルをマークした。
チームとしてもフィールドゴール成功率は53.2%。3Pシュートは35本試投で15本成功。3P成功率は42.8%だった。