◇明治神宮野球大会大学の部1回戦 天理大2ー1札幌大(2024年11月21日 神宮)
天理大が札幌大に2―1で競り勝った。3度目の出場で初勝利を挙げて、4強一番乗りを決めた。
最速148キロ右腕の的場吏玖(2年)が7回を8奪三振1失点の力投で貢献した。
初回に無死満塁を招いて先制点を献上するも、2回以降は無失点と修正。「直球を見せ球にして変化球を勝負球にすることができました」と振り返った。
エース右腕の長野健大(4年)が出場登録を抹消され、初戦の先発に抜てきされた。4強入りした6月の全日本大学野球選手権大会では、自身が右肘痛で登録外。「春は悔しい思いをしたので、秋は自分が投げて勝ちたかった」と悔しさを晴らす力投だった。
大阪電通大高(大阪)出身で、3年春の大阪大会で大阪桐蔭を相手に8回3失点と好投して注目を浴びた長身右腕。三幣(みぬさ)寛志監督は「ポテンシャルを考えれば、まだまだ。ひと冬超えて身体が強くなれば、もうワンランク上の投手になれる」と期待をこめた。
◇的場 吏玖(まとば・りく)2004年(平16)11月23日生まれ、大阪府寝屋川市出身の19歳。小2から寝屋川スカイヤーズで野球を始め、中学時代はジュニアセブンに所属。大阪電通大高では1年夏から背番号1を背負った。1メートル86、71キロ。右投げ右打ち。