◇WBSCプレミア12 スーパーラウンド第1戦 日本9―1米国(2024年11月21日 東京D)
「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で大会連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は21日、スーパーラウンド初戦(東京ドーム)で米国と対戦し、9―1と逆転で勝利した。小園海斗内野手(24=広島)が5回に勝ち越しの2点三塁打に続き、7回には右越え3ラン、8回には右越え2ランを放つなど、3安打7打点の大活躍だった。
打線は米国先発の左腕、ヒルに対し、4回までわずか1安打に封じられ、逆に5回表に2番手の隅田が先制ソロを許す追いかける展開となった。
それでも5回裏、米国が2番手のトンプソンに継投すると、打線がつながった。1死から源田、佐野の連打で1死一、二塁とすると、坂倉が右翼線二塁打を放って同点。さらに米国が3番手バーノンにスイッチすると、2死一、三塁から、小園が右翼線三塁打で2者が生還した。広島コンビで一気に3点を入れ、試合の主導権を奪い返した。
さらに7回だった。1死一、二塁から小園は米国6番手のミルズの投じたカウント3ボール1ストライクからの真ん中高め直球を完璧に振り抜き、右翼席へ運んだ。8回にも小園の2打席連発の右越え2ランなど3得点して試合を決めた。
井端監督は「序盤は相手ピッチャーがすごくテンポもよく、ストレート、変化球とコントロールよく決められて打ちあぐねていたんですけど、あせらず攻撃できた結果かなと思います」と語った。「同点に追いついて小園選手の2点タイムリーが非常に大きかった」と称え「レギュラーシーズン2本なんで、ここで2本打ちましたんで、あと3試合あるんで、もっと打ってほしいと思っています」と目を細めた。
「各投手も持ち味を発揮してくれた」と話した井端監督。「いいスタートを切れましたので、たくさんのお客さんの前で選手たちもいいプレーを見せてくれると思う。あした以降も期待してほしいと思います」と締めくくった。全勝で1次ラウンドを突破した侍ジャパンだが、スーパーラウンドは勝敗の持ち越しはない。大会連覇へあと3試合。目の前の試合を一つずつ勝っていく。
【日本のスーパーラウンド日程】
22日 ベネズエラ戦
23日 台湾戦
※会場は東京ドーム、すべて19時開始