グローバルに活動する日本人7人組のガールズグループ「XG」が、来年4月に米カリフォルニア州で開催される米最大級の野外音楽祭「コーチェラ・フェスティバル」に初出演する。主催者側が日本時間21日に発表した。米ラッパーのポスト・マローン(29)がヘッドライナーを務める4月13、20日に出演する。日本人アーティストとしては唯一の選出となった。
ポイントは「セカンド・ヘッドライナー」としての出演。この日のラインアップ発表で、メインアーティストを意味するヘッドライナーの次の行にXGの名前が載った。ドイツの人気グループ「クラフトワーク」や、別の日に出演する英バンド「ザ・プロディジー」らと肩を並べる。過去にはビリー・アイリッシュ(22)、アジアではBLACKPINKやBIGBANGらもセカンド…で出演してきた。昨年のYOASOBI、新しい学校のリーダーズ、Number_iら日本人の出演も増えているが、セカンド・ヘッドライナーでの選出はXGが初めてとみられる。
1999年にスタートした世界屈指の音楽祭で、1日平均10万人以上、開催6日間で60万人以上を動員。YouTubeでも全世界に生配信される。2018年にビヨンセ(43)が黒人女性初のヘッドライナーを務めた際には、約4300万人が視聴した。
XGは昨年10月、米ビルボード誌で日本人女性グループとして初めて表紙を飾り、最新ミニアルバム「AWE」は48の国と地域の音楽チャートでランクインするなど、世界的に注目を集めている。現在は初の世界ツアーの真っ最中。日本を含むアジアで12万人、北米で5万人を動員し、今週からは欧州を巡る。このツアーで得た経験を、来年のコーチェラの舞台にぶつける。
◇XG JURIN(22)、CHISA(22)、HINATA(22)、HARVEY(21)、JURIA(19)、MAYA(19)、COCONA(18)の7人組。2017年にプロジェクトが始動し、5年間の練習生期間を経て、22年3月デビュー。グループ名は「Xtraordinary Girls(規格外の女性たち)」を意味する。ヒップホップとR&Bをベースにしたさまざまなジャンルの音楽をミックスさせた楽曲が特徴。
◇コーチェラ・フェスティバル 1999年に米カリフォルニア州インディオの砂漠地帯コーチェラ・バレーで初開催。世界中の音楽フェスの先陣を切るように、毎年4月中旬に開かれる。日本の「フジロックフェスティバル」と同様、大自然の中で行われるのが特徴。8ステージで構成され、うち6ステージがYouTubeで生配信される。日本人では初回にコーネリアスらが出演。2018年に出演したX JAPANは、ラインアップでは5行目に名前が掲載。MOJAVEステージのトリを務めた。