巨人・山崎伊が都内の球団事務所で3900万円増の年俸9000万円で契約更改を終え、5年目の来季に向けて「開幕投手をやりたい。全員がたぶん戸郷だと思っていると思う。（首脳陣に）ちょっとでも考えていただけるレベルまでしっかりもっていきたい」と力強く宣言した。
今季は2年連続で10勝と規定投球回到達を達成。主に週初めの火曜を任され、防御率2・81と結果を残し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。両リーグトップ15勝でメジャー移籍を目指す菅野の穴を埋めないといけない来季。目標を明確に言わない普段と違って、初の大役に名乗りを上げたのは先発陣の柱としての自覚からだ。今季務めた2学年下の戸郷から奪い取ることを公言し、「言ったからには責任が出る」と自分自身を追い込んだ。
シーズン後にはデータ班と1時間にわたって「そりゃあ粘れないよね…とか明らかに数字があった」と客観的に自己分析。阿部監督やコーチからは「“フィジカル面を鍛えてください”と（言われた）。自分にむち打ってキャンプを迎えたい」と覚悟は十分だ。「キャンプで監督、コーチに迷っていただけるくらいまでやらないといけない」。指名を得るためにも厳しいオフを自らに課した。（青森 正宣）