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朗希争奪戦にヤンキース参戦!スタインブレナー・オーナー絶賛「素晴らしい投手」

スポニチアネックス 2024年11月22日 1時32分

 堂々の参戦宣言だ。ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナー(54)が20日(日本時間21日)、ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得に乗り出すことを明言した。米ニューヨークで開催中の大リーグのオーナー会議後、争奪戦となる右腕を絶賛。また、ロブ・マンフレッド・コミッショナー(66)は、契約が来年1月15日以降となる見通しを示した。

 本拠地ニューヨークで行われているオーナー会議2日目の昼。メディアに囲まれたスタインブレナー・オーナーは、佐々木の映像をすでに見たと明かした上で絶賛した。「素晴らしいピッチャーであることは疑いようがない」。そして「他のチーム同様、協議していくことになる」と獲得に向けて動き出す可能性を示した。

 ロッテがポスティングシステムでのメジャー移籍容認を発表したのは日本時間9日。以降、MLB球団の幹部が佐々木について発言したのは、これが初めてだ。ヤ軍の今オフの優先課題はFAになった外野手ソトとの残留交渉だが、同オーナーはそれ以外の優先事項について「投手陣が万全ということは決してない。先発投手、ブルペンに目をやる」と明言。ドジャース最有力など情報があふれる中で、いち早く注目右腕について言及した。

 またこの日、マンフレッド・コミッショナーが、佐々木の契約が25年1月15日以降になるとの見通しを示した。マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の契約期間は毎年1月15日~12月15日。ロッテがポスティング申請期限となる12月15日直前の手続き完了を目指しており、25年の契約期間が始まる1月15日以降の決着が見込まれる。大リーグ公式サイトはこの日、インターナショナル・ボーナスプールと呼ばれる、佐々木も対象となる各球団の25年の契約金上限を公表。24年分はドジャースが最多で約250万ドル(約3億8800万円)、25年の最多はマリナーズなど8球団の755万5500ドル(約11億7100万円)となる。佐々木の契約に全額充てられた場合、ロッテへの25%の譲渡金は最大で24年が約9700万円だが、25年は約2億9300万円となる。

 同サイトはこの日も「佐々木のえげつない投球は、彼を次世代のエースにする」と特集記事を掲載。「マイナー契約からはい上がって世界一の選手に」と挑む右腕の注目度は、上がっていく一方だ。(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

 ≪ドジャースと朗希の間でタンパリング?米メディアから質問飛ぶ≫マンフレッド・コミッショナーに対し、米メディアからはタンパリングに関する質問が飛んだ。あるメディアは「各球団のGMには“ドジャースと佐々木の間に暗黙の合意があるのではないか”との懸念がある」と質問。同コミッショナーは「規則の一つに違反したと信じる理由があれば、徹底的に調査し真相を突き止めようとするので、安心してほしい」と答えた。

 ▽インターナショナル(国際)・ボーナスプール MLBドラフトの指名対象(米国、カナダ、プエルトリコなど)以外のアマチュア若手選手と契約を結ぶ際に設定されている契約金の上限。青田買い防止や戦力均衡を目的としたルールで、上限を超えた場合は罰金を含む罰則が規定されている。対象選手は全てマイナー契約での入団。プロ選手でも25歳未満、あるいはプロ経験6年未満の選手は同様の扱いとなるいわゆる「25歳ルール」で対象となる。

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