ワールドアクアティクス(世界水連)が競技規則を更新し、これまで中立選手として個人競技にのみ出場を認めていたロシアとベラルーシの選手について、チームとして競泳のリレー、アーティスティックスイミング(AS)、飛び込みのシンクロ種目で競技可能になったことを確認した。タス通信などが21日までに伝えた。
世界水連は23年9月、ウクライナへの軍事侵攻を理由に主催大会から除外する対応を取ってきたロシアとベラルーシの選手について、軍事侵攻を支持しないことや軍などと関係を持たないことを条件に、中立選手として個人競技への出場を認めた。今夏のパリ五輪にはロシアから1人、ベラルーシから3人が出場したが、メダルは獲得できなかった。
現在、水泳競技で中立選手として承認されている選手は、競泳でロシアが7人、ベラルーシが7人、飛び込みでロシア3人、アーティスティックスイイミングでベラルーシ3人となっている。
国際オリンピック委員会(IOC)は引き続き、ロシアとベラルーシを団体競技から除外するよう各競技団体に勧告している。世界水連は「紛争国の国籍を持つ選手は、選手同士の身体的接触を伴う水球競技ではいかなる大会にも参加することを認められない」としており、両国は水球には参加できない。