大リーグ機構(MLB)は21日(日本時間22日)、今季のMVPを発表し、ナ・リーグは大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成したドジャースの大谷翔平投手(30)が2年連続3度目の選出となった。
指名打者専任の選手としては史上初、両リーグでの選出は1961年にレッズ、1966年にオリオールズで獲得した通算586本塁打のフランク・ロビンソン以来史上2人目の快挙となり、再び大リーグの歴史に名を刻んだ。3度目のMVP受賞は大リーグ史上12人目となった。
MVPは専門局MLBネットワークの番組内で発表された。ナ・リーグMVPの発表者として通算212勝とメジャー代表する「レジェンド」クレイトン・カーショーがリモートで登場した。2014年にMVPとサイ・ヤングの同時受賞を果たした左腕は「ナ・リーグMVPは私のチームメート、大谷翔平です」と笑顔で発表。だがここでちょっとした“ハプニング”が起きた。
カーショーから画面が切り替わり、大谷とともに映し出された真美子夫人は満面の笑顔。しかし、大谷本人は一瞬、真顔でその後に笑顔は見せたものの「やばっ、全然聞いてなかった…」と一言。苦笑いで夫人に語り掛ける声も映像で拾われた。
夫人の真ん中に位置していたデコピンが気になって聞き逃したのか、夫人と一緒でリラックスできる環境だったのか…。メジャー最高の選手を発表する舞台でも大谷はあくまでも「自然体」だった。