大リーグ機構(MLB)は21日(日本時間22日)、今季のMVPを発表し、ナ・リーグは大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成したドジャースの大谷翔平投手(30)が2年連続3度目の選出となった。
指名打者専任で歴史的なシーズンを駆けた大谷。来季は投手復帰で二刀流での活躍に期待が懸かる。この日、来季のサイ・ヤング賞受賞を期待していると問われると「獲れたら最高ですし、まずは復帰してもう1回さらに強くなったパフォーマンスを出して自信を持ってマウンドに上がるのが目標かなと思います」と力強く話した。
ここでクローズアップされるのが、世界最高のヒットメーカーでイチロー氏の予言だ。
イチロー氏は18年9月、大谷について「個人的な興味としては、ピッチャーとバッター、それぞれを年間通して見てみたい。サイ・ヤング賞をとった翌年にはホームラン50本で本塁打王。そんな空想でもしないことを現実にできる可能性のある選手が、この先の未来に出てくるでしょうか?」とコメント。また、19年3月の引退会見では「投手として20勝するシーズンがあって、その翌年は50本打ってMVPを取ったら、これ化け物ですよね。でも、それが想像できなくないですからね」と話していた。
順序こそ違えどイチロー氏の予言通り、大谷は50本塁打でのMVPを獲得。そして、来季のサイ・ヤング賞にも意欲を見せた。イチロー氏の予言が大的中すれば、25年はさらに歴史的なシーズンとなる。