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大谷翔平 佐々木朗希にも言及「勧誘することはない。彼の意見は尊重。彼なら素晴らしい成績を残せる」

スポニチアネックス 2024年11月22日 10時11分

 大リーグ機構(MLB)は21日(日本時間22日)、今季のMVPを発表し、ナ・リーグは大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成したドジャースの大谷翔平投手(30)が2年連続3度目の選出となった。

 指名打者専任の選手としては史上初、両リーグでの選出は1961年にレッズ、1966年にオリオールズで獲得した通算586本塁打のフランク・ロビンソン以来史上2人目の快挙となり、再び大リーグの歴史に名を刻んだ。3度目のMVP受賞は大リーグ史上12人目となった。

 昨年のMVP発表の際にはソファに座り、愛犬デコピンを初公開して大きな話題を呼んだ。今年は2月に結婚を発表した真美子夫人、デコピンとともにMVP受賞の知らせを受け、満面の笑みを見せた。取材に応じた大谷は「ドジャースの一員の一人として代表してもらったと思っている。それくらいみんなでつかみ取った。シーズンもそうですし、ポストシーズン、WSもみんなでつかみ取ったものだと思っています」と喜びを語った。

 MVPを獲りたいと思っていたかと問われると、「MVP獲りたいなという気持ちでシーズンに入っていない。ドジャースという新しいチームに来て、早くチームの一員としてファンの人もそうですけど、認められたいという思いで、特に前半はやっていました」と振り返った。

 今季何が誇りだったかと問われると「一番はWSで勝てたことが一番目指してたところ。僕がチームを代表してもらった賞だと思っている。来年も引き続きチームのみんなで頑張って、今はリハビリをしているのでまた復帰してシーズンを頑張りたいなと思っています」とコメントした。

 また、来季のサイ・ヤング賞受賞を期待していると問われると「獲れたら最高ですし、まずは復帰してもう1回さらに強くなったパフォーマンスを出して自信を持ってマウンドに上がるのが目標かなと思います」と力強く話した。

 MLBネットワークに出演後は、報道陣向けの電話取材にも対応。満票で2年連続受賞したことには「初めてこのリーグにきて評価してもらったのは素直にうれしい。来年以降、頑張りたいという気持ちにさせてくれました」と話した。また、脱臼した左肩を手術した後の様子を問われると「(優勝)パレードが終わった後にあまり時間がなかったので、ここまでベッドでじっとしていました」と説明。来季の目標について問われると「来年以降(今年の数字を)超えていけるように頑張りたい」とキャリアハイを目指すことを誓った。

 ロッテからポスティングシステムで今オフのメジャー移籍を目指す佐々木朗希についても言及。今オフに話したか、勧誘するかとの質問には「特に勧誘するということはないですね。去年も(侍ジャパンの)チームメートとして1年間やってきた。(山本)由伸もそうでしたけど、シーズン中も特に関係なくプレーした選手とは連絡を取ったりしているので、友達の一人として自然に話していた感じですかね」と説明。佐々木の移籍先については「彼の意見は尊重していますし、どこのチームを選んでも彼なら素晴らしい成績を残せると思います」と活躍に太鼓判を押していた。

 大谷はドジャース移籍1年目の今季、54本塁打、130打点でそれぞれタイトルを獲得。出塁率(.390)、長打率(.646)、OPS(1.036)、得点(134)、塁打数(411)、長打数(99)、1本塁打に擁する打数の本塁打率(11.78)など9部門でリーグトップに立ち、「11冠」だった。打率.310、197安打、59盗塁、81四球、10故意四球もリーグ2位と圧倒的活躍を見せた。

 MVPの最終候補に残ったのは、大谷以外にはメッツ・リンドアとダイヤモンドバックス・マルテの2人。守備面での貢献度を指摘する関係者もみられたが、WAR(セイバーメトリクスを用いて打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)は9.2でリーグトップ。守備での貢献がある2位のジャイアンツ・チャプマンは7.1、リンドアは7.0、マルテは6.8とライバルを寄せつけない圧倒的な数字を残した。

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