現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が22日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今季今季29試合に登板して15勝(3敗)、防御率2.91の成績を残したカブスの今永昇太投手(31)について語った。
今永はサイ・ヤング賞の記者投票で3位票が7票でナ・リーグ5位に入った。落合氏は「まさか15、勝つとは思っていなかった」と予想外だったとし「2桁くらいは勝つんじゃないかなとは思ったけども、前半戦うまい滑り出しをして波に乗った」と振り返った。
今永が高めのボールゾーンの直球を有効活用したことにも言及した。「まさか、あんなに高めのボールをアメリカの選手が空振りするとは思ってなかったからね」と驚いた様子。「今のアメリカの野球ってのはデータ野球。そのデータに基づいた攻め方をしたっていうことの証なんだろうと思う」と分析した。
1年目からシーズンを通して投げ抜いたことには「日本にいる時は“体力的に持つかな”ってところはあったけども、うまいことハマったっていう感じじゃないかな」と評価した。また「真っすぐの持ち味は出ていた」とし「真っすぐとチェンジアップとカーブ。日本にいる時よりも良いピッチングをしたんじゃないのかなと思います」と称えた。