東京都の小池百合子知事(72)が22日、都庁で定例会見を開き、斎藤元彦知事(47)が再選を果たした兵庫県知事選と、SNSの影響について私見を語った。
パワハラやおねだりなど数々の疑惑を指摘され、県議会から全会一致で不信任決議を受け失職した斎藤氏は、元尼崎市長の稲村和美氏、日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏ら無所属6新人を破り、再選を果たした。選挙戦では斎藤氏への評価や、混乱した県政の立て直しなどが問われたが、斎藤氏はSNS戦略を駆使して大きな流れを起こし、最終盤で形勢を逆転した。
SNSの選挙への影響について、小池知事は「SNSが大変話題になっている。デジタルの活用というのは広く関心のある方に情報をお届けするという有効な部分がある」とメリットを説明。一方で、「中身についての内容の吟味、そういう別の問題も出てきているかと思います」と、内容の真偽については懸念も示した。
県知事選については「つぶさに追ってはいませんけれど、県民が判断されたことでしょう」とコメント。「都の情報発信で言えば、これからもSNSをうまく有効に活用して、しっかりした都政の中身をお届けしたい」と述べた。