◇明治神宮大会 大学の部準々決勝 青学大2―1福岡大(2024年11月22日 神宮)
初優勝と大学4冠を目指す青学大が初戦を突破して4強入りを決めた。最速152キロを誇る来秋打ドラフト候補・中西聖輝投手(3年=智弁和歌山)は先発して7回1/3を無失点と好投。「リーグ戦とは違ってトーナメントなのでまずは勝って良かった」と汗を拭った。
今秋、大黒柱へと成長した右腕が全国の舞台でも堂々と輝いた。この日最速147キロの直球を軸に5回まで走者を一人も許さない完全投球を披露。6回は先頭の二塁打から1死満塁のピンチを招くも無失点に封じ、「意地で抑えました」と大きく吠えた。
まさに覚醒の秋だった。リーグ戦では全5カードで各チームのエースが担う第1戦の先発マウンドに立つと6勝負けなしで最優秀投手賞とベストナインに輝いた。大好きな先輩と戦えるのも最大で残り2戦。「辛くて苦しい試合もあると思うけど、意地でも勝つ」。悲願達成まで全力で腕を振り続ける。