日本相撲協会は22日、大相撲九州場所(福岡国際センター)14日目の取組を発表した。 1敗の大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)は新大関・大の里(24=二所ノ関部屋)と、同じく1敗の大関・豊昇龍(25=立浪部屋)は関脇・霧島(28=音羽山部屋)との対戦が組まれた。
1敗で優勝争い首位の琴桜と豊昇龍の両大関が千秋楽に対戦する可能性が極めて高く、どちらかが13勝まで星を伸ばすことになる。そのため、3敗勢(阿炎、隆の勝、豪ノ山)の優勝の可能性は事実上消滅し、優勝争いは1敗の大関2人に絞られた。
あす14日目に琴桜と豊昇龍の2人がともに白星、またはともに黒星なら、千秋楽結びで大関同士の「相星決戦」が組まれることが予想される。大関同士の優勝を懸けた千秋楽相星決戦となれば、2003年名古屋場所の魁皇―千代大海(12勝3敗で魁皇が優勝)以来21年ぶりとなる。
14日目、どちらかが勝ってどちらかが敗れた場合、千秋楽結びはともに優勝の可能性を残した状態での「1差決戦」となる。
13日目の全取組終了後に14日目の取組が発表されるのは以前なら極めて異例のことだったが、今年では初場所、春場所、夏場所に続いて4度目。優勝争いをより盛り上げるための措置が今場所も執られた。