お笑いコンビ「浅草キッド」の玉袋筋太郎(57)が22日、都内で行われた「『玉袋筋太郎の#昭和あるある』(双葉社)発売記念イベント」に出席した。
2025年は、もし昭和が続いていたら昭和100年になる記念すべき年。玉袋自身が少年時代を過ごした昭和の記録を、昭和の風情とともにまとめ、「エネルギッシュでインパクトを与えてくれた、私を作ってくれた時代、昭和の思い」を込めた一冊が完成した。
昭和の良さは「本当にいい加減だったなってところ。時代の流れで押し切っちゃう、寄り切っちゃうみたいな。電車道じゃないですか」と大きくうなずく。
昭和の名残は令和にもあるものの「昭和の生き方としてはもう生きづらくなっている」と感じる事もあるという。「おおらかさがあったということで考えると、(現代に)本当に昭和って少ねえなと思う。街中華とかスナック、ギャンブルとかね…。閉めざるを得ないとか…」失われかけている昭和の心。
「直近で言うとね、火野正平さんとか北の富士さんとか亡くなられて、もうほんと昭和を代表する人たちなんですが、どんどんそういう順番が僕ら近くなってきちゃってるなってこともあるんですよね。やっぱ昭和で活躍した人たちのそういう思い、あの人たちも昭和で生きてたんだっていうことを、これ(本)でつなげたいなと思ってますね」と玉袋。
「おぎゃあと生まれて、オムツ変えてもらって、よちよち歩きになってという感じで、成長していく過程で私の体を通り過ぎてった昭和の文化が読んでくださる方に伝わって。“昭和っていいとこもあんだぜ”っていうところは伝えたいな。分からない平成世代の方にも読んでいただきたい」と願い、著書が昭和と現代をつなぐ「橋渡しができたらいいな」と期待を込めた。