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阪神・岩崎 球児以来の2度目セーブ王に挑む 守護神指名に「引き締まった。しっかりやりたい」

スポニチアネックス 2024年11月23日 5時17分

 球児に挑む!阪神の藤川球児監督(44)から来季守護神の指名を受けた岩崎優投手(33)が22日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサインした。22年オフに4年総額8億円の契約を結んだ。契約3年目の来季は「チームの勝利」と「数字」にこだわり、球団の日本人投手では藤川球児以来、2人目となる複数回セーブ王を目指す。

 期待に応えるしかない。勝利のとりでに、もう一度君臨する。「9回を任せるぞ」。就任直後に藤川監督が直接指名。契約更改を終えた岩崎は強い責任と使命感を感じていた。

 「目標は勝つこと。来年は優勝できるように頑張る。今年は(自身の成績は)最低限。もっとできたところがある。自分も数字を出さないと。数字を伸ばして、みんなに負けないようにしたい」

 今季は4敗を喫し、防御率も2・20。1点台を維持することができなかった。「もう違う人が務めるのかな、と考えたりしていた」という時期だっただけに、守護神指名は「正直ちょっとびっくりした。引き締まった。しっかりやりたい」と決意を明かした。

 自身の発案でシーズン中はブルペン陣で数字の競争をしていた。登板数、防御率、被安打率、失点などの項目でランクもつけた。意識を高めることが狙いだったが、結果は多くの部門で桐敷、石井に後れを取った。被打率は石井・200、桐敷・206に比べ、岩崎は・227。その反省を生かすため来季は被打率向上も目指す。こだわる決意を示した「チームの勝利」、「数字」の先にあるのがセーブ数とも言える。

 藤川監督からはもう一つ言葉をもらった。「まだまだだぞ」。来年6月で34歳でも、もっと上を目指せるという後押しだった。「まだまだ成長できるように、年齢のせいにはしない」と言い切った。あと11セーブで100セーブの大台。最多セーブのタイトルを複数回獲得すれば球団の日本人投手では2人目。猛虎の偉業達成へ向けて突き進む。(鈴木 光)

 ≪球児監督超えるぞ!5年連続50試合挑戦≫

 ◯…数字にこだわる岩崎は来季、5年連続50試合以上の登板にも挑戦する。藤川監督の連続50試合以上登板は05年から08年までの4年連続が最長。今季はこの数字に並んでおり、来季クリアすれば“球児超え”となる。球団で5年連続50試合以上登板したのは56年から60年の小山正明、97年から01年の伊藤敦規、11年から15年の福原忍の3人だけ。鉄腕左腕にとっては最高のターゲットだ。

 ≪球児監督「らしくやって」≫

 ○…藤川監督が守護神・岩崎に期待をかけた。「彼らしくやってくれればいいというのが一番。能力があるので。僕もよくあったけど、“任せた”みたいに言われると、もの凄くつらくなる。彼のやりやすいようにやってもらえればいい。それだけ信用している」。早い段階で役目を決めたのは、開幕まで焦らずに調整させるためで、「胴上げ投手にもなっているし、もの凄く心強い存在。(来春は)コンディション良く来てもらえればという感じです」と意図を明かした。

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