◇フィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ最終第6戦中国杯第1日(2024年11月22日 中国・重慶)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦が22日に開幕し、女子ショートプログラム(SP)は第4戦2位の千葉百音(木下アカデミー)が70・86点でトップに立った。第3戦3位の住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)が自己ベストの70・48点で3位。男子SPでは、第2戦2位の佐藤駿(エームサービス・明大)が今季自己ベストの98・75点で首位発進した
昨季四大陸選手権女王の千葉が、初のファイナル進出へ前進した。冒頭の連続ジャンプ前半の3回転ルッツが回転不足の判定だったが、その後は完成度の高い演技で首位発進。2位とは0・02点差で「(リードはわずかで)1位の実感はない」としたが「ノリノリの演技を最低限できた。フリーが楽しみという気持ちを大事にしたい」と語った。第4戦で準優勝しており、優勝すれば無条件でファイナル切符を得る。
≪今季自己ベストで佐藤が首位発進≫男子は佐藤が大技を次々と決め、初のGP制覇へ王手をかけた。冒頭の4回転ルッツでは出来栄え評価で3・29点の加点を引き出し、トーループの4回転―3回転でも2・85点のプラス評価。「出来としては良かった。軸がぶれずにジャンプをできた」と語る一方で、演技時間超過での減点1点がなければ自己ベストを更新しただけに「もったいない」と悔しがった。2位以上で2季ぶりのファイナル切符を得るが、表彰台の頂上が見えてきた。