ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)が22日(日本時間23日)、ア・リーグMVP受賞会見を行い、フアン・ソト外野手(26)にヤンキースに戻ってきてほしいと語った。
思いを伝えるのに、多くの言葉は必要ない。「彼とは全く話していません。大事なのは、十分な時間とスペースを与えることだと思います」とジャッジは言う。「シーズン中にたくさん話しました。彼は私たちがどう感じているかを十分に分かっています。今、一番大事なのは、彼自身が家族と一緒に考え、いろんな人と相談して、自分と家族にとって最良の決断をすること。だから私は彼に何も話しません」とソトの決断を尊重する思いを口にした。
ジャッジはすでに、ハル・スタインブレナーオーナーと面会し、ソトの引き留めやその他の補強案について話し合った。「シーズンが終わってすぐ、1週間ほどタンパに行って自分の意見をいくつか伝えただけです」。ソトの契約総額は6億ドル前後とみられている。金額はジャッジが2年前にヤンキースと結んだ9年3億6000万ドルの遥かに上回る。しかし、ヤンキースを背負うチームリーダーは金額については「自分のお金じゃないですからね」と笑い飛ばす。「私にとって大事なのは、最高の選手をそろえること。それが最優先。最高の選手を手に入れるためにできることをやる、それだけです」とあくまでも優先順位はチーム強化だと言う。
ジャッジは24年に好成績を残しMVPを獲得できたのは、自身の前の打順の2番を打ったソトのおかげだと感謝した。「ああいう選手が前にいるのは本当に大きかった。打線にフアン・ソトが8人いてくれたら、どれだけ楽しいだろうと思います」と冗談も交えて、残留へのラブコールを送った。