◇米女子ゴルフツアー CMEツアー選手権第2日(2024年11月22日 フロリダ州 ティブロンGCゴールドC=6700ヤード、パー72)
ポイントランキング上位60人が出場するシーズン最終戦の第2ラウンドが行われ、17位から出た古江彩佳(24=富士通)が6バーディー、3ボギーの69で回り通算6アンダーの4位に浮上した。首位とは4打差。
出だしの1番パー5でティーショットが左に曲がった。ブッシュから打った第2打はうまくヒットせず、右サイドのブッシュに飛び込んだ。アンプレアブルを宣言してドロップ。第4打は木に当たりグリーン左に外れた。
バーディーが欲しいスタートホールでダブルボギー必至の大ピンチ。しかし古江は冷静だった。リカバリー率66・5%でランキング1位の技で、ピン側に寄せて1メートルのボギーパットを沈めて被害を最小限にとどめた。
3番で6メートルのバーディーパットを決めると思わず笑みがこぼれた。7番では4メートルのチャンスをものにした。グリーン周りで苦戦した5番と9番でボギーを叩き前半はパープレーだったが、後半は4バーディーを重ねてリーダーボードを掛け上がった。
ホールアウト後は「1番でダブルボギーにしてもおかしくないところをボギーで終えられた。そこから切り替えて落ち着いてラウンドできた」と安堵(あんど)の表情だった。
今季はエビアン選手権でメジャー初優勝を飾り、トップ10入りは11回。ポイントランキングは堂々の4位につける米ツアーの看板選手。最終戦でも優勝争いに加わりそうだ。「プレッシャーもある中で、しっかり60台で回れた。3日目も集中して60台を目指したい」と週末の追い上げを誓った。