◇大相撲九州場所14日目(2024年11月23日 福岡国際センター)
幕内2場所目の東前頭15枚目・阿武剋(24=阿武松部屋)は大関経験者の西前頭9枚目・高安(34=田子ノ浦部屋)を押し出し9勝5敗とした。この九州場所は初日から6連勝。その後は足踏みしたものの、千秋楽で2桁10勝を狙う。
立ち合いすぐに高安が得意の左四つ、1枚まわしながら右上手をつかんだ。相手の左下手を切りながら圧力を加え、優勢に見えた。ここで右上手投げ。相手を振り回したものの、投げきれず逆に半身の体勢になったところを押し出された。
ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「立ち合いから高安の攻めは良かった。(左四つ、右上手の体勢から)腰を振って相手の左下手を切って(万全に近い形)。なんで上手投げにいったのか。ちょっと…というか凄く強引です」と高安が墓穴を掘ったことを指摘した。