大相撲九州場所は23日、福岡国際センターで14日目の取組が行われ、大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)は新大関・大の里(24=二所ノ関部屋)を上手投げで下し、1敗をキープ。大関昇進後、最多の13勝を挙げて今年の通算勝利数は65とし、年間最多勝争いで大の里を抜いて単独トップとなった。
同じく1敗で並ぶ大関・豊昇龍(25=立浪部屋)は結びで関脇・霧島(28=音羽山部屋)と対戦。土俵際で高々と霧島をつり出す豪快な相撲で白星。琴桜とともに13勝1敗として、あす24日の千秋楽を迎えることになった。
22日の13日目を終えて琴桜と豊昇龍のどちらかが13勝まで星を伸ばすことになるため、3敗勢(阿炎、隆の勝、豪ノ山)の優勝の可能性は事実上消滅。優勝争いは1敗の大関2人に絞られている。
あすの千秋楽結びでは大関同士の「相星決戦」が組まれることが予想される。大関同士の優勝を懸けた千秋楽相星決戦となれば、2003年名古屋場所の魁皇―千代大海(12勝3敗で魁皇が優勝)以来21年ぶりとなる。