元衆院議員の宮崎謙介氏(43)が23日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事に公選法違反の疑いが指摘されていることついて自身の見解を示した。
斎藤氏を支援したPR会社の経営者がネット上で、同氏の選挙戦でSNS戦略を提案し、「広報全般を任された」などとつづった。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されており、兵庫県選挙管理委員会は「PR会社の記事は把握している。一般論として、報酬が支払われていたら公選法違反に当たる場合がある」と認識を示した。斎藤氏は22日、報道陣の取材に「法に抵触することはしていない」と述べた。同知事の弁護士は、PR会社に依頼したのはポスターの作成だけとしている。
斎藤氏は県議会から不信任を決議され、失職した後、駅に1人で立ち、道行く人に頭を下げている様子が報道された。選挙戦を戦っていく中で、政策の訴えや、SNSを駆使した戦略も当たり、有権者の関心を集めていった。
宮崎氏は「まず最初に斎藤さんが今回、注目され始めたのって、1人で立ったじゃないですか?アンダードッグ効果(判官びいき)みたいなもので、かわいそうな人、いじめちゃいけないと、そこから集まっていったわけじゃないですか?」と、斎藤氏のこれまでを説明。真偽はいまだはっきりしていないが、「それが、PR会社が入って作られたものだったということを言っているようなものじゃないですか?しらけません?」と続けた。
その上で、「だから、斎藤さんの意思ではないんじゃないかと信じたいですけど」と希望的観測も口にしていた。