◇スケートボード・ストリートリーグ(SLS)東京大会(2024年11月23日 有明アリーナ)
女子は6人による決勝が行われ、今夏のパリ五輪銀メダルの赤間凛音(りず、15)が日本勢最高の2位に入った。五輪金の吉沢恋(ここ、15=ACT SB STORE)が3位。五輪銅のライッサ・レアウ(16=ブラジル)が優勝し、パリ五輪メダリストが表彰台を独占した。
パリでも逆転優勝を果たした吉沢が、プロツアー最高峰の舞台でも勝負強さを見せつけた。この日は2本のランがともにフルメークできずに出遅れ。しかし五輪とは異なり、ベストトリックのみでも4本の合計得点に加えられるルール。「最後まで諦めずに信じて取り組むのが自分の強さ」と語った通り、ベストトリックの1本目に8点、2本目に7・8点を出して急浮上。5番手で迎えた最終5本目に9・1点を叩き出し、3位に食い込んだ。
「ベストトリックでは決めたい技を3つとも決められたので満足」と達成感を口にした吉沢。特に最後の技は、得意の「ビッグスピンボード」から着地の際にも回転を入れた女子では最高難度の技で、唯一の9点台を叩き出した。「練習からやろうと決めていたけど、全然決まらなかった。惜しいのもなかった」と振り返るが、本番では一発で決めてしまうところが金メダリストたるゆえんだ。
「回して入る、(レールなどに)掛けるは、みんなできるようになっている。アウト(着地)でも回せば、点数も上がる」と語った吉沢。抜群の勝負度胸と天井知らずの成長意欲で、15歳の五輪女王をまだまだ強くなりそうだ。