Infoseek 楽天

【卓球】異色カットマンペアの佐藤・橋本組が涙のV! 日本勢対決制しての年間女王に「信じられない」

スポニチアネックス 2024年11月23日 21時9分

 ◇卓球WTTファイナルズ第4日(2024年11月22日 北九州市立総合体育館)

 日本勢による女子ダブルス決勝が行われ、世界ランキング9位の佐藤瞳・橋本帆乃香組(ミキハウス)と同5位の大藤沙月・横井咲桜(ミキハウス)組が対戦。カットマン同士の異色ペア、佐藤・橋本組に軍配が上がった。

 第1ゲームはともに20歳の成長株の大藤・横井組が強打を打ち込み続けたが、“ひとほの”ペアこと佐藤・橋本組は粘り強く対処し、相手のミスを誘った。このゲームを11-5で制すると、第2ゲームは6-3の場面で橋本がサービスエース。終盤は5連続失点と追い上げを許したものの、12-10で連取した。

 

 第3ゲームは中盤までリードを許す展開となったものの、脅威の粘りを示した。10-8でマッチポイントを握ると、最後は相手のフォアがネットに阻まれた。勝敗が決した瞬間、佐藤と橋本は抱き合い歓喜の涙を流した。

 橋本は「凄くうれしいです。ギリギリのラインでこの大会の出場が決まって。でも、決勝まで来たからには勝とうという気持ちを持って試合に臨んだ。緊張していたが、それが溶けて泣いてしまいました」と照れ笑いを浮かべた。

 佐藤は「この試合に出られることが決まってから優勝するチャンスがあると思っていた。優勝できたのが信じられない気持ちもあるが、一戦一戦頑張った結果、優勝できてうれしい」と白い歯をこぼした。

 佐藤と橋本は、1学年上の佐藤がミキハウスに入社した16年からペアを組み、長く一緒に戦ってきた。両者ともカットマンで当初は連係面の構築に苦戦したが、今ではあうんの呼吸を誇る。今大会は世界ランキングで上位のペアが欠場し、繰り上がりで出場。準々決勝でシングルスで世界ランク1位の孫穎莎と同3位の王芸迪の中国ペアに3-1で快勝するなど、快進撃を続けていた。

 異色のカットマン同士のペアとして世界の頂点を極め、佐藤は「カットマンのペアの優勝はなかなかできなかった。最後勝ちきることができて、カットマンでもやれるのを伝えられた試合だったと思う」とうなずいた。

 

この記事の関連ニュース