俳優の本木雅弘(58)が23日、主演映画「海の沈黙」(監督若松節朗)の公開記念舞台あいさつを都内で行った。
倉本聰氏(89)が、映画としては36年ぶりに脚本を手掛けた作品。60年前から温めていたという美術品の贋作(がんさく)をテーマに、画壇から突然姿を消した天才画家が自らの過去と命に向き合う姿を描く。
本木は、満場の客席を見渡し「見ていただけて安堵(あんど)しています。倉本先生も富良野で、この船出を喜んでいると思います」と胸をなで下ろした。
共演の清水美砂(54)は本木との唯一のシーンで、全身に6時間かけ入れ墨の特殊メークを入れ「2人の関係性を表現するため、全身全霊をかけました」と満足げ。本木も「女優魂を感じました」と称えていた。