◇天皇杯決勝 G大阪0―1神戸(2024年11月23日 国立競技場)
手負いのG大阪が通算10冠目を逃した。MFダワンが前後半に1度ずつ決定機を迎えるも仕留められず。逆に神戸にはワンチャンスを決められた。ポヤトス監督は「悔しさでいっぱい。決定機をしっかり決めておきたかった」と肩を落とした。
アクシデントに襲われたのは2日前。主将のFW宇佐美が練習中に負傷。右太腿裏の肉離れで欠場が決まった。代わりに主将マークを巻いたDF中谷は「“仲間のために”という言葉が今日ほど似合う時はない」とチームの思いを代弁。だがエースを欠いた攻撃陣は最後までゴールが遠かった。「ただただ力不足。負けたら何も残らない」と中谷。見守った宇佐美は試合後、目に涙を浮かべて無念さをにじませた。