現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が24日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。史上初となる3度目の満票MVPを獲得したドジャースの大谷翔平投手(30)に「大アッパレ」を与えた。
大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を記録し、DH専任の選手がMVPに選ばれるのは大リーグ史上初となった。落合氏は今季の大谷の活躍について「打者に専念したことで盗塁の数が増えたんだろうと思います」と分析。来季に向けては「来年ピッチャーと併用してやるときにここまで走れるかというとここまでは走れることはないと思う。あとは(手術明けの右)肘と左肩の脱臼が投球にどれほど影響を与えるのかは経験がないので分からない。本人も試行錯誤しながら来年1年間はやっていくんだろうと思います」と予想した。
中畑清氏は「彼は無理をするなって言っても無理をするタイプだから止めようがないですよね。だから、やってくれると思う」と来季も今季同様の活躍を期待。日本投手初のサイ・ヤング賞獲得についても「誰もやったことないじゃない。そういう(誰もやったことがない)世界を全部クリアしてきている。50―50も(MVPの)選考基準になったんじゃないかと思う」と話した。
落合氏も大谷がサイ・ヤング賞を獲得する可能性について「可能性はあると思います」と話した。
先発投手がDHを兼任できる「大谷ルール」ができたことにも中畑氏は「メジャーのルールを変えちゃうんですよ。あり得ない。我々(日本球界)はメジャーのいいなりになってきた野球界ですから。素晴らしいなと思いますね」と影響力の高さを絶賛した。
来季はドジャースとカブスが来年3月18、19日に日本で開幕戦を迎える。落合氏は「順調に仕上げてきてくれればいいなと思いますが、こればっかりはね…」と大谷の体調を気づかって苦笑い。中畑氏は「チケット取れないよ。生で見たいけどね」と笑った。