◇クイーンズ駅伝 第44回全日本実業団対抗女子駅伝(2024年11月24日 宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台=6区間42.195キロ)
1区(7キロ)で前回女王・積水化学の24歳、田浦英理歌が区間賞を獲得した。残り1キロでスパートした天満屋の吉薗栞についていき、同タイムながら着差がついた。田浦は昨年も急きょのエントリーで1区を走ったが、堂々の走りで1年間の成長を示した。
スタート直後に今季現役復帰した伊沢菜々花(スターツ)が先頭に立ち、縦長の集団を形成。強風の中、2キロ付近で早くも遅れるチームが出始めた。4キロ過ぎには先頭集団が10人に絞られ、パリ五輪マラソン6位の鈴木優花(第一生命グループ)も脱落した。
24チームが参加して女子駅伝日本一を決める大会は、積水化学に対してJP日本郵政グループ、資生堂、第一生命グループなどが挑む構図とみられている。積水化学は全6区間のうち5区間が前回と同じメンバーで、全員が日本代表経験者という強力布陣。2区(4.2キロ)にパリ五輪5000メートル代表の山本有真、最長区間の3区(10.6キロ)に23年世界選手権マラソン代表の佐藤早也伽、5区(10キロ)に1万メートル日本記録保持者の新谷仁美を配し、史上9チーム目の2連覇を狙う。
注目は3区で、今季初レースとなる23年世界選手権1万メートル7位の広中璃梨佳(JP日本郵政グループ)、パリ五輪1万メートル代表の五島莉乃(資生堂)と小海遥(第一生命グループ)らがエントリー。また、5区には鈴木亜由子(JP日本郵政グループ)、一山麻緒(資生堂)、松田瑞生(ダイハツ)とマラソン日本代表経験者が顔をそろえている。
▼田浦 去年は1区5位で渡してしまいチームに貢献できなかったけど、今年は去年の悔しさ晴らすために最後まで粘り強く走れた。