◇クイーンズ駅伝 第44回全日本実業団対抗女子駅伝(2024年11月24日 宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台=6区間42.195キロ)
JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4年ぶり4度目の優勝を飾った。アンカーの太田琴菜が積水化学の森智香子と競り合い、5キロ過ぎで突き放してフィニッシュ。全員が日本代表経験者で“史上最強”の呼び声高かった積水化学の2連覇を阻止した。積水化学は27秒差の2位で、しまむらが3位に入った。
積水化学は1区(7キロ)で田浦英理歌が区間賞を獲得。残り1キロでスパートした天満屋の吉薗栞を粘り強く追い、21分46秒の同タイムながら着差がついた。2区(4.2キロ)ではパリ五輪5000メートル代表の山本有真が、昨年の自身の区間記録を17秒更新する12分56秒で2番手のJP日本郵政グループに17秒差をつけた。
最長の3区(10.6キロ)では資生堂がトップに立った。JP日本郵政グループの広中璃梨佳が中間点で積水化学を抜いて首位に躍り出たが、30秒差の4番手から出た資生堂のパリ五輪1万メートル代表・五島莉乃が2人を猛追。2番手に浮上すると7.9キロで広中を抜き去り、2番手のJP日本郵政グループに3秒差、3番手の積水化学に9秒差をつけた。
4区(3.6キロ)ではJP日本郵政グループが首位を奪った。鹿児島・神村学園卒のルーキー、カリバ・カロラインが11分13秒の区間3位で走り、トップでたすきリレー。積水化学が22秒差の2番手、1分15秒差の3番手にパナソニック、1分28秒差の4番手に資生堂が続いた。
5区(10キロ)ではJP日本郵政グループの鈴木亜由子と積水化学の新谷仁美がデッドヒートを繰り広げた。22秒差の2番手でスタートした36歳・新谷が、4キロ過ぎで33歳・鈴木亜由子に追いつき、そのまま並走。終盤のスパートで振り切った鈴木が1秒差のトップでアンカーにたすきを渡していた。
▼高橋昌彦監督 今年は我々なりには非常に良い準備ができたが、優勝するにはちょっと力が足りなかなと思っていた中で、1区から本当にみんながよい競り合いをしながら、最後はアンカーの太田琴菜が決めてくれて、もう最高の優勝だと思います。