◇男子ゴルフツアー カシオ・ワールド・オープン最終日(2024年11月24日 高知県 Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)
石川遼(33=CASIO)は1打差の3位からホスト大会初優勝を目指したが、4バーディー、4ボギーの72とスコアを伸ばせず、通算11アンダーの4位に終わった。
「自分のゴルフができなかった。自分の責任以外何物でもない。そこまで意気込んでいたわけではないけど、朝イチからひどくてペースをつかめなかった。完全に自分に負けた。それが一番悔しい」と涙を流した。
3日目までボギーなしを続けていたが、その堅実なゴルフに綻びが生じた。パー3の2番でティーショットをバンカーに入れて今大会初ボギーを叩いてつまずいた。
「2番のティーショットがバンカーの、思ったより悪いところに入った。今週、良い感じでパーオンできて、ロングパットでしのいでやっていた中で、ティーショットのミスが出たのが痛かった」
パー5の5番でも3パットを喫してボギー。6番で取り返したものの、8番で1メートルのパーパットを外してリズムが崩れた。
「パットを引っかけているのが続いて、8番でも引っかけた。そこを2パットでいければ気持ちも落ち着いたと思うけど、変な邪念も入った。そこからずっと苦しかった」
10番パー5では2オンに成功してバーディーを奪ったが、続く11番でまたも3パットしてしまった。
「ボギーが先行して、バーディーを1個取って、ここからという時にまたボギーが来て。今日はそんなに(条件が)難しくないのに、自分で難しくしているなという気持ちになって焦った」
15番と18番のバーディーで追い上げたが、三井住友VISA太平洋マスターズ以来の今季3勝目、ツアー通算21勝目には手が届かなかった。
賞金ランクは5位から6位に後退した。ただランク1位の平田憲聖との獲得賞金の差は約2648万円に縮まり、15年ぶり2度目の賞金王の可能性を残し、次週の最終戦日本シリーズJTカップを迎える。
「悔しくてしょうがないけど、その分来週やってやろうという気持ち」と最後は自らを奮い立たせるように語気を強めた。