大相撲九州場所は24日、福岡国際センターで千秋楽の取組が行われた。NHK大相撲中継のエンディングでは、今月12日に死去した大相撲の元横綱で人気解説者だった北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき、本名竹沢勝昭=たけざわ・かつあき)さんの映像が放送された。
今場所千秋楽結びでは、1敗同士で並ぶ大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)と大関・豊昇龍(25=立浪部屋)が激突。大関同士の「相星決戦」を琴桜が制し、悲願の初優勝を飾った。
千秋楽恒例のエンディング映像は今場所のハイライトとともに、過去に北の富士さんが笑顔で解説を務めるVTRも放送され、幕を閉じた。
視聴者からは「エンディングの北の富士さん。またちょっと泣いてしまった…」「北の富士さんも…。相変わらず泣かせるエンディングだ」「北の富士さんの優しい笑顔がしみた。涙腺崩壊」「やっぱエンディングに北の富士さん出てきた大号泣」「今場所は泣けるエンディングだなぁ」などのコメントが寄せられている。
北の富士さんは1974年7月に引退した後、年寄「井筒」を襲名。井筒部屋を起こしたが、77年の九重親方(元横綱・千代の山)の死去に伴い九重部屋を合併。師匠として千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。98年初場所後には理事選挙に絡む騒動もあって相撲協会を退職。同年の春場所からNHKの大相撲中継の解説者を務めた。忖度のない力士たちへの叱咤激励、的確な解説で人気になった。