楽天は24日、田中将大投手(36)を11月30日提出予定の契約保留者名簿に記載しないと発表した。これを受け、田中は自身のYouTubeチャンネルで「この度私は楽天イーグルスと来季の契約を結ばずに新たなチームを探すことに決めました」と退団の意向を示した。
田中は「これまでお世話になった球団関係者の皆様、そしてスタッフの皆さん、チームメートのみんな、ありがとうございました。みんなには改めて直接ごあいさつする機会があると思いますけども、メジャーから仙台に戻って一緒にプレーができて本当にうれしかったです」とファンに感謝を述べた。
06年高校生ドラフト1巡目で楽天入りし、13年には24勝0敗で球団初のリーグ優勝と日本一に導いた。今季は自身初のシーズン未勝利に終わったが、長年球団の顔だった田中の退団は球界やファンに大きな衝撃となった。
今年10月には「苦しい一年でした」と振り返り、「結果もそうですけど、何とかファームでコンディションを上げられるようにと思ってやってきた中で、満足に投げられない時期が続いた。その辛さがありました」と苦しい胸の内を明かした。チームも3年連続の4位。「今季はチームのために何もできず、本当に悔しかったが、いろいろな発見もあった。“無駄じゃない一年だった”と言えるようにしないといけない」と来季への強い思いをにじませていた。
これまでオフは一定期間の完全休養をとっていたが、今季は2軍戦も含めて実戦で計25回2/3しか投げられておらず「せっかくここまで(状態を)上げてこられた。特に休める必要もない。ある程度の強度でしっかり投げながら過ごしていきたい」と今オフの「無休」を宣言していた。