◇女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯最終日(2024年11月24日 宮崎県 宮崎CC=6497ヤード、パー72)
単独首位で出た桑木志帆(21=大和ハウス工業)が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算12アンダーでメジャー初優勝を飾った。自身初の完全優勝でツアー通算3勝目。
3打リードで迎えた最終日。1、3番でボギーを叩くなど序盤はピンチが続いたが「まだ大丈夫」と冷静さを失わなかった。6番で7メートルを沈めると、そこから3連続バーディーを奪取。ツーサムの同組で回った女王・竹田麗央との優勝争いを制し「麗央ちゃんはそんなに調子が良くない中だったんですけど、それでも勝てたことは凄い価値があると思う。あまり実感がないけど、すごく嬉しい。最高です」と満開の笑顔がはじけた。
この日は朝の練習でショットに不安を抱えながらスタート。それでも、7番のティーグラウンドで素振りをした時にふとひらめいた。「つま先体重になりやすいので、足の裏全体で地面を踏む感覚」とアドレスの重心の位置を変更したことが奏功。以降は安定したショットでパーを積み重ねた。
メジャー優勝で3年シードを獲得。「来年、ロレックスランキングを上げて海外メジャーに出られるように頑張って、そこでどんなものか、自分に合わなければ、それまでだと思いますけど、行ってみて考えたいと思います」と来季は米ツアー挑戦も視野に入れた。