四国在住のロックバンド「四星球(スーシンチュウ)」が主催するフェス「ふざけてナイト」が24日、徳島・ボートレース鳴門で行われ、歌手の竹原ピストル(47)、漫才コンビ「金属バット」「ななまがり」らが出演し、会場を盛り上げた。
11時前にネタを披露した金属バットは朝の7時半に大阪を出発。ツッコミの友保隼平(39)は「こんな早い時間からみんな来てるけど、人間が笑う時間じゃないですよ」と話して笑いを誘い、まだエンジンがかかり切っていない会場の空気を温めた。「正直に言っていただいてええんで、ぼくらのこと初めて見たっていう人は?」と観客に聞いたところ、手を挙げる人は皆無。ボケの小林圭輔(38)は「え?徳島はホームやったん?」と気を良くしていた。
午前中の漫才コーナーで会場のムードも一気に盛り上がり、午後からは竹原ピストルも登場。体調不良で今月5、6日の名古屋公演を延期していたが、その影響を感じさせず「よー、そこの若いの」などを圧倒的な迫力で歌い上げた。四星球とはフォークデュオ「野狐禅」時代からの古い付き合い。「こんな素晴らしいイベントに呼んでもらえて、四星球の友情に感謝しています。ぼくもまた徳島でライブができるように精進します」と殊勝に語った。
トリを務めたのはイベントを主催した四星球。前日にも同所でワンマンライブを行っており、合わせて全50曲を披露した。会場を埋め尽くしたフロアを眺めながら、ボーカルの北島康雄(41)は「いま徳島でこんなに人がいるのは、こことイオンだけです!」と少々自虐的な言葉で会場を沸かせた。一方で「いろんな街に行きますけど、ライブを終えてここに帰ってくるのが本当に楽しみなんです。そんなこともみんなに知っててもらえたら」と改めて徳島愛を口にしていた。